愛登の何でもない日

毎日何でもない日のように見えても、実は何かあったりする。

ROMA/ローマを見て

アカデミー賞の作品賞受賞の声も高く、外国語映画賞等を受賞した
ROMA/ローマを見た。

黒作品。1970年、71年のメキシコシティが舞台。
ROMA/ローマはイタリアではなく、メキシコシティ近郊のコロニア・ローマ
に基づいているんだそうだ。

中流階級の若い家政婦が主人公。彼女はボーイフレンドとたった1回?
のデートで妊娠してしまう。

この彼の全裸シーンは映画館で全くぼかしなし。
日本でもOKになったのかな。R指定映画らしいけど。
でも卑猥さ、いやらしさ感はゼロ。

そうなんだよね。いやらしくなければいいんじゃない。
今後も公開してもいいと思う。

ヒロインのクレオに感情移入してしまうね。
そして雇い主のソフィアもやさしくていい人なので助かる。
ソフィアの夫が愛人のところに走ってしまうのが悲しいけれど。
4人も子どもがいるのに、妻子を捨ててしまうの?

暴動のシーンはあるが、すごく悪い人とか暴力シーンがないのが
いい。何よりもソフィアもその母もいい人で意地悪じゃないのが
いい。

映画を見ていて暴力シーンはとてもストレスになるの。

(ネタバレあり)

クレオが死産してしまうのは凄く残念だけど、彼女が妊娠を
望んでいなかった。罪悪感がある、というのは共感できる。

フェルミンは身勝手な男だ。男ってみんなそうというわけではないが。

海で子どもたちが溺れそうになるところをクレオが助ける。
もう映画の終盤だからまさか子どもたちが死んでしまうという
ことはないだろうと思っていたが、助かって本当によかった。

モノクロで「痛いほど美しい映画」と批評されたのがよくわかる。

クレオのことが大好き。共感でき心情移入できる作品だった。